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私の通学路=小旅行

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瓦谷 展子さん
1999年卒/文学部文学科
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2017.9.20
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私の通学路=小旅行

私が大学を卒業してからもう20年近くたちました。立命館大学での思い出は楽しかったことが多かったのですが、振り返ってみると「よく通ったよなぁ」という気持ちが一番に出てきます。なんせ私の自宅は大阪府の南部にあり、自宅から衣笠キャンパスまで自宅から自転車で最寄り駅まで行き、南海高野線、地下鉄御堂筋線、京阪電車、京都市バス乗り継いで片道3時間ほどかかったのでした。三回生時に交換留学プログラムに参加したので実質は3年間ですが、毎日小旅行をしている感じであっという間に過ぎさった大学生活でした。
入学前私は「とりあえずどこか四年制大学に受かりたい」と一心不乱に勉学に励み、受かった後のことは何も考えていませんでした。立命館大学を受けたのは、たまたま高校の進路指導室に願書がおいてあり、無料でもらえるので「これはお得」とお試し受験で使わせていただいたら受かったのでした。私は双子できょうだいも同様に進学を予定していたので、下宿するという選択肢はありませんでした。当時はまだ子供で京都と大阪なんて隣同士なんだから通学なんて楽勝とすごく楽観的に考えていたように思います。実際新学期が始まって同じクラスの石川県出身の女の子から「えー、3時間だったら石川からサンダーバードで来るより時間かかってるよ。なんで下宿しないの?」と言われて初めて自分の通学が結構ハードなんだと認識したのでした。
通学に時間がかかるため、初めての親睦会を兼ねたイベントに遅刻して参加し損ねたり、レポートの提出に間に合わせるために市バスの中で文字を書きなぐったりと時間に追われてずいぶん変わった人に思われていたようです。慌てて起きて遅刻しそうになった時、とりあえず必要なものを無印の黒のトートバックに手当たり次第に放り込んで大学に行ったら中から目覚まし時計が出てきたこともありました。
ただ自分がだらしないからへまばかりやってたんだなと今では苦笑いしか出ませんが、それでもだんだんそんな生活にも慣れ、失敗から学んだこともたくさんありました。得られた教訓は今でも私の財産になっています。当時は下宿してキャンパスライフを満喫している人をうらやましく思っていましたが、早朝に自宅を出てから朝日の中を走る電車に乗っているとなんだか気分がワクワクして元気が出てきたり、帰りに寄り道をして、鴨川のほとりで涼んでから帰ったり、河原町をぶらぶら歩いてから家路につくのは結構楽しく今でもすごくいい思い出になっています。工夫次第で大変なことも乗り越えていく胆力を私は通学路で鍛えてもらったと思います。

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