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はじめての一人暮らし

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齋藤 隆一さん
1979年卒/産業社会学部
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2017.10.16
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はじめての一人暮らし

 はじめての一人暮らしは、昭和50年3月から始まりました。
 たまたま我が家の親戚が京都にいたことで、心の片隅では少し安心していましたが、まずは宿探しで一苦労、早めに探さなければと思っていましたが、入学式ぎりぎりとなり、なんと学校から紹介された宿は、北区紫野にある間借りの3畳間、とりあえずは落ち着かないといけないと思いながら、親にも相談もできず、即決せざるを得ませんでした。今は3畳間なんて絶対にないと思いますが、布団を敷けば机やテーブルの置くスペースなんかまったくありません。ただ寝るだけです。自炊どころか食事する雰囲気ではありません。
 そんなみすぼらしく思える宿にも素晴らしい先輩(石川県七尾市出身)が二人いて、生活面、学校のことなどいろいろと教えていただきました。しばらくはここに落ち着いて夏休みにでもアパート探しすればとの助言もいただきました。先輩と三人で食事を作り一緒に先輩の部屋で食べたり、銭湯へ行ったりとすっかり仲良くしていただきました。
 そして、1回生の夏休み、アルバイトの合間を縫ってアパート探し、その結果、建売住宅(土地付き建売900万円)の新築物件(右京区太秦)、大家さんが息子さんのために購入されたとのことでしたが、すぐには使用しないのでしばらくの間、賃貸住宅として貸し出されたものを長崎の友人と二人で借りることに。今風に言えば、40年前のシェアハウスです。新築で快適、キッチンと風呂、トイレはもちろん共用ですが、今までの環境とは大きな違いでした。嵐電帷子ノ辻駅から3分の立地、加えて東映撮影所も近く、俳優さん、女優さんに会うことはごく普通。家の前は、高い囲いがしてありましたが、2階からは時代劇の池への飛び込みシーンの撮影場所が良く見えました。餃子の王将、パチンコ店、喫茶店など、思い出がたくさんあります。
 嵐電の帷子ノ辻から等持院までの通学、当時は定期を購入して途中駅に下車して史跡、名勝を訪ねることもしばしば。時には嵐山であったり北の白梅町であったりと。今になって思えばまち歩きを楽しむ日々を過ごしていたようです。
 そんな一人暮らしにようやく慣れたころ、親戚から栄養補給に来るようにと連絡をもらい、週末に出かけてはご馳走になっていました。
 学生時代を振り返ると、4回生になって就職(地方公務員)が決まり、実家へ戻ることとなりましたが、その時は、定年なんて想像もしていませんでしたが、気が付くと定年になっていた、という感じです。月日の経つのは本当に早いものだとつくづく実感しています。
 第二の人生、一日一日を大切に生きていきたいと思っています。
 私にとって忘れることのできない一人暮らし、学生生活でした。立命館大学、ありがとうございました。

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