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立命館大学相撲部卒

name
荒木 幸彦さん
1965年卒/法学部
post
2017.2.22
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立命館大学相撲部卒

合宿でちゃんこ鍋の腕を磨いたこと。稽古帰りの風呂屋で汗を流したこと。バス停を持ち上げては力比べをしたこと。厳しい稽古の記憶と同時に浮かんでくるのは、同じ釜の飯を食べ、裸の付き合いをした仲間たちとの思い出だ。だが実はまる4年間を相撲部で過ごしたわけではなく、入部したのは一回生も半ばにさしかかった頃。入学当初は一人前にも勉学に励みたいと意気込んでいたから、誘いがあっても断っていた。高校時代の経験から、とても勉強と両立できるものではないということは身に沁みてわかっていたからだ。もうあんなしんどい思いは懲り懲りだという気持ちもあった。ところが前期が終わろうとする頃には自他ともに認めるほどに身体が鈍ってしまっていて、これはいかんと相撲部の門を自ら叩いた。
当時の先輩は実にやり手だった。ふらっとやってきた私にその場で胸を貸してくれ、わざと勝たせてくれたのだ。こちらは半年もブランクがあるわけだから、冷静に考えればおかしな話である。だが、「お前は上手い」「見込みがある」とおだてられ、すっかり有頂天になってしまった。浮かれた気分で合宿に突入。コテンパンにやり込められ、ようやくハメられたのだと気づいた時には後の祭りだ。それから始まる稽古漬けの日々に、自分でもよく卒業できたと不思議に思うくらいだが、心身共に鍛え上げられ、生涯続く友情を育んだ相撲部での思い出に、私の青春は凝縮される。

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