2019年 立命館大学校友会は設立100周年を迎えます。

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国内外を問わず様々な分野で活躍する校友たち
100周年を記念してお寄せいただいた、応援メッセージを紹介します。

小野 守通さん(校友会副会長・校友会設立100周年記念事業担当)

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2017.03.11
新潟県校友会の名誉会長であり、校友会設立100周年記念事業特別委員会も担当されている小野副会長(’69経営)。特別委員会での議論を見守るその穏やかな笑顔の背景には、学生時代に培われた信念がありました。

助け合いの精神に魅かれて

校友会活動をする上で、私は「仲良く」ということをとても大切にしています。立場の違いを超えて、みんなで仲良くしましょう、困った時は助け合いましょうと。この考えは学生時代に育まれたものです。私は幼い頃から白髪があり、そのことでからかわれる子ども時代を過ごしてきました。泣いて帰ったことも一度や二度ではありません。また、集団就職の時代、家庭の事情で私より成績が良いのに進学が出来ないなど社会的矛盾を押し付けられた人たちを目の当たりにしてきました。本人に責任のないことでいわれのない仕打ちや不利益を受けることに、子ども心にもおかしいと思いながら育ったのですが、大学に入ると弱い者いじめは許さないという気概が当たり前に根付いていて、友人たちと話しても権力に対する大学の姿勢と相まって、自分の考えは間違っていなかったと初めて自信が持てるようになりました。

また、当時立命館は私学では日本一学費が安く、全国から苦学生が集っていたのですが、学費が払えず退学になりそうになった友人に、周りの連中がカンパを募って乗り切るということがありました。おかげで具のないカレーしか食べられない日が続いたこともありましたが(笑)、そんな校風は実に居心地の良いものでした。学生運動にのめり込んで教職員と衝突しながらも、根っこの部分では立命館が大好きでしたし、卒業後も仕事で大変な時ほど、校歌や応援歌を聴くことで、気持ちを奮い立たせてきました。

家族ぐるみの校友会

新潟県校友会に顔を出すようになったのは、仕事が軌道に乗り少しゆとりが生まれた40代の頃から。2007年から9年間は会長を務めましたが、2012年の「オール立命館校友大会in新潟」がターニングポイントになりました。関東甲信越ブロックの校友会で実行委員会を組織したことで、他県との交流が一気に進んだのです。とはいえ開催県としての責任は大きく、「校友数1000人の新潟で250人をどうやって集めるか?」という問題には頭を悩ませました。最終的に「家族を連れてきてもらう」などの裏ワザを採用しましたが、正解でしたね。家族参加を歓迎することで、参加しやすくなる層がぐんと増えたんです。それまでも校友会を仲の良い家族にたとえてきましたが、今では実際に家族みんなで楽しめる雰囲気が、新潟県校友会の一つの特徴になっています。

一人ひとりの活躍が校友会発展の鍵

今、校友会本部の副会長として100周年記念事業を担当していますが、率先して前に出る立場ではありません。委員長を中心に、特別委員会のメンバーはとてもしっかりされていますから、私はみなさんの意見に耳を傾けるだけ。校友会というのは立場のある人だけの集まりではなく、一人ひとりが役割を担うことで活性化していくものだと思っています。

ただ、個人的にはこの100周年を機に力を入れたいことが二つあります。一つは校友会の設立経緯を一人でも多くの校友に知ってもらうということ。私自身、本部の活動を始めたことで初めて知ったことですが、ルーツに触れることで、校友会の意義を再確認することができました。もう一つが、海外校友会との接点の強化。海外での校友の評価は、即、立命館の評価であり日本の評価につながります。彼らの活躍をサポートすることで、校友会自体も自ずと世界を舞台に発展していくと信じています。

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