2019年 立命館大学校友会は設立100周年を迎えます。

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国内外を問わず様々な分野で活躍する校友たち
100周年を記念してお寄せいただいた、応援メッセージを紹介します。

久世 健一さん(上海広小路会会長)

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2017.02.27
部会活動や他大学校友会との交流など、海外校友会の中でも活発な取組みで注目を集める上海広小路会。会を率いる久世健一さん(’77理工)の胸中には、組織活性化への熱意と共に、母校の原点に対する強い思い入れがありました。

偶然のめぐり合わせ

上海には2005年から赴任していますが、校友会に参加するようになったのは、偶然の出会いがきっかけでした。たまたま飛行機で隣合わせた方とお話していたら、同じ立命館出身であることがわかり、上海にも校友会があると教えていただいたのです。それまでもマレーシア、アメリカ、タイなどに赴任経験がありましたが、日本にいた頃も含めて校友会の存在は知りませんでしたし、校友同士の繋がりも希薄でした。飛行機でのめぐり合わせがなければ校友会を知ることもなかったでしょうし、こうして広小路会の会長を務めることもなかったでしょう。

ゴルフ部会が突破口に

ひょんな縁から顔を出すようになった校友会ですが、当初は食事会が中心で、あまり活発ではないという印象を受けました。仕事上、ゴルフを通じて他大学出身の方と交流することが多かったのですが、話を聞いてみると、多くの大学の校友会の中にゴルフ部があるんですよね。これは負けてはいられない。ぜひ立命館にもと声をあげたところ、賛同者が集まりゴルフ部会がうまれました。みんなの心に火が着いたのはその頃からです。なんといっても上海は世界最大級の日本人駐在地です。単なる食事会だけで終わらせるのはもったいない。この上海を核にして、海外で活躍する校友の存在を世界に発信していこうじゃないかと。大層な話をまじめに議論していたら、「では、お前が率先してやれ」と白羽の矢が立ちました。

火を消さないために

会長になってまず力を入れたのは、組織図を明確にし、幹事を複数人置くこと。上海の場合、駐在員がほとんどですからメンバーの入れ替わりは避けられません。仮に誰かが抜けてしまっても、組織として持続可能な体制作りは不可欠と考えたのです。気軽なグルメ部会からそれぞれの職種が活かせるビジネス部会まで、ゴルフの他にも幅広いサークルを立ち上げ、参加者の間口を広げました。中日友好局という部署も設けていて、中国人元留学生に局長を務めてもらい、過去には上海日本領事館が主催するイベントに出席したこともあります。また、他大学校友会との交流も大切にしており、私たちが発起人となって立命館・同志社・京大の3つの大学の校友が集まる「今出川会」を、年に一度、祇園祭のシーズンに開催しています。

「上海広小路会」という名称

ところで上海の校友会は「上海広小路会」という名称で活動しています。他大学では「稲門会」や「三田会」といった固有名詞があるのに、立命館にはないということに疑問を持って名付けました。愛着の持てる組織にするには、相応しい名前が必要と考えたのです。よく勘違いされますが、私自身は衣笠出身で広小路には通っていません。衣笠・BKC・OICと3府県にまたがって発展中の母校ですが、西園寺公望が京都御所内で開いた私塾が立命館の起こりですし、その志を継いだ中川小十郎が御所の東の広小路に建てた京都法政学校が原点です。この名称なら、広小路キャンパスを知らない若い世代にも自然と原点を意識してもらうことができます。それに、「広小路」という雅で格調高い響き、上海にいながら京都を思い起こせる素敵な名前だと思いませんか? 個人的には校友会設立100周年を機に、校友会本部を「広小路会」としたいくらいですよ。その際にはぜひ、命名者として記録してください(笑)

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