現在は京都府立医科大の敷地となっている、かつての広小路学舎。京都法政学校の新校舎として清輝楼から移転した1901年から、衣笠一拠点化が完成する1981年までに10万余名もの校友を送り出した。1905年に清和普通学校として出発した附属中学も1922年までこの地にあったことから、学園発祥の地とされる。
映画、ドラマの撮影にも使われた喫茶店が、2015年6月、約60年の歴史に幕を閉じた。広小路学舎のあった頃は一杯50円の珈琲に学生が列をなしたという。近年は同窓会後に訪れる校友も多く、 「来年もよろしく!」との声に励まされてきたが、とうとう…と閉店間際の店主は残念そうに語った。