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雨の福王子バス停

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中島 正範さん
1993年卒/法学部法学科
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2017.7.31
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雨の福王子バス停

在学当時、右京区の鳴滝本町に下宿していました。住所は「○○様方」でトイレは共同、風呂は銭湯、エアコンなんぞありませんでした。よくぞ夏暑く、冬寒い京都の気候に扇風機と電気ストーブで耐えられたものだと思います。もっとも現在のように酷暑、極寒になることもあまりなかったような気がしますが。
大学へは晴れた日は同郷の卒業生から譲り受けた原付で通っていました。
思い出は雨の日、立命館大学前を通る数少ない本数のバスを待っている時にバス停で傘さして憲法、民法、刑法と条文ごとにバラバラに切り抜いたポケット六法にたくさんの書き込みをした論点やら判例やらを必死に覚えようと努力したことです。当時、弁護士になりたくて司法試験を真剣に目指していました。下宿にも忘れられない思い出があります。どうしても民法の代理のところが理解できず苦しんでいた時に、テレビから偶然流れたアルベール冬季五輪の荻原選手の日の丸を振りながらゴールする姿に「俺も頑張らなあかん!」と奮起したものです。結局、弁護士の道は夢に終わりましたが、今は裁判所書記官としてパーキンソン病という難病と闘いながら司法を裏から支えています。立命の日々は宝石箱です。

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