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思い出の通学路

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井上 裕信さん
1983年卒/文学部史学科
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2017.7.6
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思い出の通学路

 1979年入学の私は当初、知人の紹介で千本釈迦堂(大報恩寺)にお世話になり、境内に下宿していた。通学路は今出川通と平行に、小学校の北側を、いかにも西陣の町並みという風情を眺めながら西に進み、北野天満宮の裏を抜け、紙屋川を渡ると平野神社にぶつかる。平野神社の境内を突き抜けて、西大路を渡ると衣笠経験のある諸兄は皆さん馴染みのある道となり、キャンパス内は以学館から構内を行くもよし、等持院の裏手の銀杏並木を行くもよし、という感じで通学していた。
 春は平野神社のしだれ桜が素晴らしく、歩くのが遅くなってしまう。夏は京都の暑さに閉口したが、一度だけ紙屋川の橋の上から蛍を見た。秋は台風の時に、北野天満宮の塀の瓦が飛ばされるのを、自分も飛ばされそうになりながら目撃。冬は七本松通から見える大文字山の「大」の字が白くなることを知り、あまりの寒さに驚く。結局、1年で引っ越してしまったため、この思い出の通学路との繋がりは短かったが、初老になった今でも時折、思い出す。

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